本籍地の調べ方については、
次の1~3の目的によって、
それぞれ調べ方が違ってきます。

1.自分の戸籍の本籍地の調べ方

2.自分の直系の人(父母や祖父母、子孫)の戸籍の本籍地の調べ方

3.他人の戸籍の本籍地の調べ方

そのため、上記1~3の目的別に、
本籍地の調べ方を1つ1つわかりやすく、
具体的にご説明致します。

1.自分の戸籍の本籍地の調べ方

自分の戸籍謄本や除籍謄本などの戸籍類を取るためには、
その戸籍の本籍地を覚えている必要があります。

しかし、住所と同じ本籍地なら覚えていても、
住所と違う場合は、戸籍の本籍地を地番まで、
正確に覚えている人はあまり多くいません。

そのため、自分の戸籍の本籍地の調べ方として、
一番簡単で確実な方法は、
自分の住民票を取得することです。

自分の住民票を取得すれば、
その中に本籍地の情報が記載されるからです。

しかし、普通に自分の住民票を取っても、
本籍地の情報は住民票に記載されません。

そのため、住民票に本籍地の情報を記載してもらうには、
住民票を役所に請求する時に、
「本籍地と筆頭者」の表示を希望することです。

希望の仕方は、役所の窓口担当者に口頭で伝える方法や、
住民票の交付請求書に、
「本籍地と筆頭者」の表示を希望する旨を記入する方法があります。

いずれかの方法によって、役所の窓口担当者に、
「本籍地と筆頭者」の表示の希望の旨を伝えれば、
本籍地の情報が記載された住民票を受け取ることができるのです。

また、自分の戸籍の本籍地の調べ方には、
自分の昔の運転免許証によって調べる方法もあります。

昔の運転免許証には、住所と氏名、生年月日以外に、
本籍地も記載されていたからです。

しかし、現在の運転免許証には、
本籍地の記載がないことには注意が必要です。

2.自分の直系の人(父母や祖父母、子孫)の戸籍の本籍地の調べ方

自分の父親や母親が亡くなったり、生死を知りたい時、
または、自分の子孫の生死や行方を知りたい時には、
戸籍謄本や除籍謄本、戸籍の附票などを取ることになります。

自分の直系の人の戸籍であれば、
たとえ自分がその戸籍に載っていなくても、
取得することが可能です。

しかし、自分の戸籍を取る時と同じように、
取りたい人の戸籍の本籍地を地番まで正確に知っていないと、
戸籍を取ることができません。

ただ、自分の父親や母親の戸籍の本籍地を、
地番まで正確に知っている人はやはり少ないものです。

そこで、自分の直系の人(父母や祖父母、子孫)の人の戸籍の本籍地を調べるには、
まず、自分の戸籍を取ることから始めます。

なぜなら、自分の戸籍と、自分の直系の人の戸籍には、
それぞれの戸籍に、入籍元の戸籍の本籍地や、
転籍先の戸籍の本籍地の情報が記載されているからです。

具体的には、自分の戸籍を取ってみると、
どこの本籍地の戸籍から入籍したのかが載っています。

次に、その入籍元の本籍地の戸籍を取って行くという流れを、
1つ1つ続ければ、
いずれは自分の父母や祖父母が載っている戸籍にたどり着くというわけです。

自分の父母や祖父母が載っている戸籍までたどり着けば、
その戸籍に載っている本籍地が、
自分の父母や祖父母の戸籍の本籍地ということになります。

3.他人の戸籍の本籍地の調べ方

自分や自分の直系の人が載っていない他人の戸籍で、
本籍地を知りたい時には、
その戸籍に載っている本人に聞く方法しかありません。

しかし、他人の戸籍でも、
相続で除籍謄本や戸籍謄本が必要な場合には、
上記1と2の方法を組み合わせたりすることで、
他人の戸籍を取れる場合もありますので、
いつでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。

なお、上記1~3のいずれかの方法で本籍地を調べた後、
住民票や戸籍謄本、除籍謄本などを取るためには、
正当な理由と権利が必要になります。

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