除籍謄本の請求を代理人が行う場合には、
申請人本人からの委任状が必要になります。
ただ、委任する範囲によって、委任状の内容が違ってきますし、
委任状に記載すべき内容に不足があれば、
あとで困ることになってしまいます。
そこで、除籍謄本の委任状と書き方について、
国家資格者の行政書士が、具体的にわかりやすく解説致します。
※委任状の様式のダウンロードも可能です。
除籍謄本の委任状の例と作成方法
下図1は、除籍謄本の委任状の例です。
![除籍謄本の委任状の例](https://jyoseki.com/wp-content/uploads/2023/08/ininnjyou.png)
この例は、個人から行政書士などへの委任はもちろん、
個人から個人への委任にも使用できるものです。
除籍謄本の委任状は、上図1の例を参考(基本)にして、
委任内容に応じて作成することになります。
通常、A4サイズの用紙を縦にして作成します。
パソコンですべて作成しても良いですし、
すべて手書きで作成してもかまいませんが、
手書きの場合は、鉛筆は不可で、ボールペン又はペンを使用します。
ただ、委任状には、次の1~4の内容の記載が必要です。
- 委任した年月日
- 委任者の住所、氏名、生年月日
- 誰が誰に委任するのかわかる一文と委任する内容(範囲)
- 代理人の住所、氏名、生年月日
実際の委任状で言えば、
下図2のそれぞれの赤枠部分のことです。
![除籍謄本の委任状に記載する内容](https://jyoseki.com/wp-content/uploads/2023/08/ininnjyounikisaisurunaiyou.png)
上図2のそれぞれの内容について、
1つ1つ順番に解説致します。
1.委任した年月日
委任した年月日は、下図3の赤枠内に、
実際に委任した年月日を記載します。
![](https://jyoseki.com/wp-content/uploads/2023/08/ininnsitahi.png)
通常、委任者が署名又は記名押印した年月日を、
委任者が記入します。
2.委任者の住所、氏名、生年月日
委任者の住所・氏名は、下図4の赤枠内に、
委任者の住民票と同じ住所・氏名を記入します。
![](https://jyoseki.com/wp-content/uploads/2023/08/ininnsya.png)
委任者の住所、氏名、生年月日については、
自署でも良いですし、すべて印字でもかまいません。
自署の場合は、鉛筆の使用は不可で、
ボールペン又はペンを使用します。
ただ、すべて印字の場合は、
委任者の押印が必要になります。
押印する印鑑は、シャチハタやスタンプ印以外でしたら、
実印でも、認印でもどちらでもかまいません。
ただし、印影の一部が欠けたり、薄くなったりしないように、
鮮明に押印するようにしましょう。
もし、印影の一部が欠けたり、薄くなった場合は、
その印影の右横の余白に、
再度、鮮明に押印しておくと良いです。
また、委任者の生年月日については、
記載しなくても良い役所と、
記載が必要な役所があります。
そのため、委任者の生年月日も、
記載しておいた方が間違いありません。
3.誰が誰に委任するのかわかる一文と委任する内容
誰が誰に委任するのかわかる一文と、委任する内容(範囲)は、
下図5のように記載します。
![](https://jyoseki.com/wp-content/uploads/2023/08/ininnnaiyou.png)
ただ、除籍謄本の取得だけを委任したい、
除籍謄本の原本が各2通必要、
といった場合もあることでしょう。
その場合は、上図5の除籍謄本等を除籍謄本に変えたり、
原本各1通を各2通に変えると良いです。
4.代理人の住所、氏名、生年月日
代理人の住所・氏名は、下図6の赤枠内のように、
代理人の本人確認書類と同じ住所・氏名を記入します。
![](https://jyoseki.com/wp-content/uploads/2023/08/dairininn.png)
代理人の住所、氏名、生年月日については、
自署でも良いですし、すべて印字でもかまいません。
通常、代理人の押印は不要です。
代理人の生年月日については、
記載しなくても良い役所と、
記載が必要な役所があります。
そのため、代理人の生年月日も、
記載しておいた方が間違いありません。
除籍謄本の委任状には自署が必要?
除籍謄本の委任状には、代理人の住所・氏名と、
委任者の住所・氏名の記載が必要です。
そこで、それぞれの住所・氏名の記入については、
本人の自署が必要かどうか、迷う人もいらっしゃいます。
結論としては、本人が自署しても良いですし、
すべて記名(すべて印字)でもかまいません。
ただ、委任者の住所・氏名が自署でない場合は、
委任者の押印が必要になります。
除籍謄本の委任状には押印が必要?
除籍謄本の委任状に押印が必要かどうかは、
委任者の住所・氏名が自署なのかどうかで異なります。
委任者の住所・氏名が、委任者本人の自署の場合は、
押印は不要です。
逆に、委任者の住所・氏名が記名(印字)の場合は、
押印が必要になります。
押印する印鑑は、実印でも良いですし、
認印でもかまいませんが、スタンプ印は不可です。
また、押印については、
印影が薄かったり、欠けたりしないように、
鮮明に押印する必要があります。
除籍謄本の委任状の書式とダウンロード
除籍謄本の委任状の書式や書き方はわかったけど、
自分で一から委任状を作成するのは大変、
という方も多いのではないでしょうか?
そこで、除籍謄本の委任状の書式を、
下記でダウンロードできるようにしていますので、
ダウンロード後、文字や数値を自由に変更してお使い下さい。
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