先祖を調べるには、
自分の両親、祖父母、曾祖父母、高祖父母・・・の除籍謄本等を、
1つ1つ取って調べることになります。
除籍謄本等には、自分の父親や祖父母、
曾祖父母などが載っているため、
自分の直系のご先祖様が誰々なのかがわかるからです。
ただし、1つの除籍謄本に、
ご先祖様の全員が載っているというわけではなく、
時代とともにいくつもの古い除籍謄本が存在しています。
たとえば、両親が主に載っている除籍謄本がいくつかあって、
祖父母が主に載っている除籍謄本がいくつかあり、
曾祖父母が主に載っている除籍謄本もいくつかあるといった感じです。
もし、一番古い除籍謄本等まですべて取得できれば、
昭和時代や大正時代、明治時代はもちろん、
さらにその前の時代に生きていたご先祖様の氏名等を目にすることもできます。
しかし、除籍謄本を取得するためには、
それぞれの除籍謄本の本籍地と筆頭者を、
正確に知っておく必要があります。
なぜなら、除籍謄本は本籍地の役所でのみ取得できる書面で、
役所から取得する時には、取りたい除籍謄本の本籍地と筆頭者を、
除籍謄本の交付請求用紙に記入しなければならないからです。
ただ、自分の本籍地を知っている人は多いですが、
両親や祖父母の本籍地がどこなのかを、
本籍地の地番まで正確に知っている人は少ないでしょう。
そこで、自分の直系のご先祖様を調べるには、
まず、両親の本籍地を、
地番まで正確に調べる必要があります。
両親の本籍地を地番まで正確に調べるには、
自分の戸籍謄本や除籍謄本を取得することです。
もし、自分の戸籍の本籍地がわからなくて、
自分の戸籍謄本や除籍謄本を取得できないという方は、
自分の住民票を取ってみることから始めます。
なぜなら、自分の住民票を取る時に、
「本籍地と筆頭者入り」を希望することで、
自分の戸籍の本籍地と筆頭者入りの住民票を発行してもらえるからです。
自分の戸籍の本籍地と筆頭者が確認できれば、
自分の戸籍謄本、除籍謄本を順番に取得していくのです。
自分の戸籍謄本等には、
両親の本籍地と筆頭者が載っていますので、
次に、両親の除籍謄本を取得できるからです。
そして、自分の両親の除籍謄本を見て、
自分の祖父母の本籍地と筆頭者を確認することになります。
なぜなら、自分の両親の結婚後の除籍謄本には、
両親が結婚前の本籍地と筆頭者が載っているからです。
そして、自分の両親の結婚前の除籍謄本には、
自分の祖父母も載っています。
次に、自分の祖父母の除籍謄本には、
祖父母が結婚する前の本籍地と筆頭者が載っています。
その本籍地から祖父母の結婚前の除籍謄本を取得すれば、
今度は自分の曾祖父母の氏名や、
それぞれの婚姻前の本籍地と筆頭者が載っています。
このような流れで、自分の両親、祖父母、曾祖父母(3代前のご先祖様)、
高祖父母(4代前のご先祖様)・・・の除籍謄本を、
順番にさかのぼって取得していくことで、ご先祖様が誰々なのかはっきりするわけです。
ただ、自分の両親や祖父母、
曾祖父母の除籍謄本だけ取得して行くと良いというわけではなく、
原戸籍(はらこせき)と呼ばれる戸籍も同時に取得する必要があります。
現在の戸籍は、戸籍謄本と呼ばれていますが、
古い戸籍としては、除籍謄本だけでなく、
原戸籍と呼ばれる戸籍も存在するからです。
除籍謄本と原戸籍の違いは、
除籍謄本と原戸籍(改製原戸籍)の違い のページでご説明していますが、
簡単に言えば、作られた経緯の違いだけです。
そのため、自分の先祖調査のため、
除籍謄本を役所から取得する際には、
原戸籍も同時に取得していく必要があります。
具体的には、役所への除籍謄本などの交付請求書に、
必要な戸籍として除籍謄本だけでなく、
原戸籍(正式名称は改製原戸籍)にもチェックを入れます。
自分のご先祖様の除籍謄本と原戸籍を、
抜かりなくすべて取得することで、
自分のご先祖様をもれなく知ることができるのです。
ただし、古い除籍謄本等には、
役所での保存期間があります。
最近は、法改正によって保存期間が150年となっていますが、
一時期は、保存期間が80年という時期もあったため、
古い除籍謄本等の一部は、役所内ですでに廃棄されていることもあります。
また、役所で廃棄される以前に、
戦災などで焼けて無くなったという戸籍もあることには注意が必要です。
いずれにしましても、ご先祖を調べるためには、
自分のご先祖様の除籍謄本や原戸籍を、
すべて役所から取得して調べることになります。
そして、取得した除籍謄本や原戸籍の内容を見て、
家系図を作成できれば、
自分の代々のご先祖様達が一目でわかるようになるのです。
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